サイ・ヤング賞右腕、横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー投手が5月9日にハードオフエコスタジアム新潟での読売ジャイアンツ戦で3被弾11安打。7失点と大炎上した。変化球が高く浮き、盗塁を許して相手ペースに持ち込まれた。メジャーリーグの超大物ピッチャーにとっては屈辱の敗戦となったが、大乱調の原因はまず、バウアーの試合前の行動にあったと、スポーツ紙記者が解説する。
「新潟には自身のYouTube番組用に撮影機材のカメラセットを持ち込み、移動の様子から球場、グラウンド、スタッフにまでレンズを向けて、試合本番前まで動画を撮っていました。地方での試合で、観光気分が抜けなかったのか、明らかに気持ちが入っていませんでした。日本の野球をナメているわけではなさそうですが、球場入りもチームとは別で、午後2時40分頃。他選手への悪影響はありますね。首脳陣も超大物のバウアーにハッキリとモノを言えない現状があります」
そもそもバウアーは素行不良のため、3年契約が1年残っている状態で、ドジャースが契約を解除。メジャーでは契約が残っている選手を獲る場合、前所属球団が報酬を保証するルールだ。そのため、バウアーは2023年の年俸30億円をドジャースから受け取りつつ、DeNAからも新たに4億円を受け取ることになった。
「金銭的にもハングリーさはありません。1年間、日本で楽しめたらいい、といったところでしょう。2024年にアメリカに戻ってプレーするのは確定的と言われており、日本の細かい野球に順応する気があるのか、まだ見極めが必要です。クイックでのピッチングが甘く、盗塁され放題。ジャイアンツ戦のように足でかき回されたら、お手上げです。気性が荒く、マウンド上でイライラした表情を浮かべることもあり、各チームにつけいるスキはありそうです」(在京球団関係者)
登板希望日や調整方法は全て、バウアー自身が選んでいるという。このままワガママを許して、チームの輪が乱れなければいいのだが…。