テリー あとさ、これも聞きたいんだけど、去年の3月に脳梗塞になっちゃったんでしょう?
あべ そうなんですよ。私はその時の記憶があんまりないんですけど。
テリー どういう状況だったの?
あべ とにかく連休の初日だったんですよね。それで仕事があったから、2人のマネージャーが私の家に来たんですよ。そしたら何か様子がおかしかったみたいで‥‥。
マネージャー しゃべってる言葉がおかしいんですよ。ちゃんと聞き取れなくて。あと、メイクの仕方もいつもと違いました。
あべ ファンデーションじゃないものを顔中に塗って、シャネルズみたいになってたらしいです(笑)。
テリー へぇ、そうなんだ。ちょっと怖いよね。
マネージャー でも、普通に家の中を動き回ってるから、まさか脳梗塞だとは思わなくて、「昨日どこかに飲みに行って、まだ酔いが醒めてないのかな」ぐらいに思ってたんです。
あべ 失礼しちゃうでしょう(笑)。
テリー そうだよね。昔のあべさんならいざ知らずね(笑)。それで?
マネージャー その日は朝が早くて、8時にはスタジオに入らないといけなかったから、とりあえず向かうことにしました。
テリー あ、スタジオまで行ってるんだ?
マネージャー はい。「今からお仕事ですけど、大丈夫ですか?」って聞いたら、「大丈夫よ」みたいな感じだったので。
テリー まぁ、仕事相手も待ってるし、判断は難しいよね。
マネージャー そうですね。ですから、スタジオに向かう途中の車から主治医の先生に電話をしました。
テリー なるほど。
マネージャー その時はまだ早い時間で、先生にはつながらなかったんですけど、スタジオに着いたら「脳梗塞の疑いがあるからすぐに救急搬送しなさい」と先生に言われて、救急車を呼びました。
テリー それで即入院だったの?
あべ そうみたいです。コロナの時期だったので、なかなか病院も見つからなくて、1時間以上は車にいたみたいですけど。
テリー 入院はどのぐらいだったの?
あべ リハビリも含めて2カ月ぐらいです。
テリー そうかぁ、大変だったねぇ。でも、もしその日が休みでさ、マネージャーが来てくれてなかったら怖かったね。
あべ ほんとに。もし、家で1人で倒れちゃってたらどうなってたか。
テリー あと、後遺症がなくてよかった。
あべ そうですね、今のところは。だけど、わからないですよね、病気だけは。これから何か出てくるのかもしれないし。
テリー そういう経験を経て、何か生活は変わった?まだまだ60周年、70周年と頑張っていかなきゃいけないでしょう。
あべ そうですね。やっぱり健康についてはいろいろ考えることがあって。これから少林寺拳法をやろうと思ってるんですよ。
テリー 少林寺拳法?
あべ 私たちの年代って、若い頃と比べてどうしても体が動かなくなるでしょう。それを解決するために、新しいラジオ体操みたいなものを考えたいなと。今、少林寺拳法の先生にお願いしてるんですよ。
テリー それ、いいね。DVDとかにして発売してもいいかもしれない。
あべ 私、ハッと気づいたら周りに少林寺拳法の人がたくさんいたんですよ。だから、これは「何かやれ」ってことかなと。これからはそういう活動もしていければなと思ってます。
◆テリーからひと言
脳梗塞は驚いたけど、とにかく元気でよかった! 80周年まではイケるから、まだまだ頑張って!