日本を興奮の渦に巻き込んだ「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)。あれから2カ月近く経った今も、あの感動を忘れられない人は多いことだろう。日本だけでなく、野球の本場アメリカや中南米でも大いに盛り上がり、あまり野球になじみがないイタリアやチェコでも、日本と対戦した時には本国で沸き立ったと報じられた。しかし、現実にはそれほど盛り上がってはいなかったことが、思わぬことでバレてしまったのである。
それは5月22日放送の「クレイジージャーニー」(TBS系)でのことだ。イタリア人の男性が現地で、エクソシストの世界をレポート。悪魔祓いで知られる教会を訪れたり、除霊の儀式に立ち会った。撮影したのはWBCが開催されていた期間で、日本VSイタリア戦が行われた、まさにその時。イタリア人男性と日本人のディレクターがカフェでくつろいでいると、店内のテレビで試合が中継されていたのである。
ディレクターは興味を示したが、イタリア人男性は野球を「見たこともないし、興味ない」ときっぱり。それはほかのイタリア人も同様のようで、
「カフェの店内にいる人たちが写ったのですが、テレビを見ている人はほとんどいませんでした。立ち上がって声援を送っている人なんて全くいない。いっさい盛り上がっていないことが、画面から伝わってきました」(週刊誌記者)
SNSにも「イタリア人はまったくWBC見てないな」「盛り上がったのはイタリア人の一部なんだろうな」と、報道されたイタリアとの違いに驚きの声が上がった。
日本の優勝の価値が下がるわけではないが、野球が高い人気を維持する国は、世界的に見れば少ない…そんな現実を知っておいても損はないだろう。