好調の阪神が捌かなければならないのは、対戦チームだけではなかった。審判という「抵抗勢力」が出現しているからだ。
例えば、5月23日に行われた阪神VSヤクルト(神宮)。梅木謙一球審のジャッジが虎党の間で物議を醸したと、スポーツライターが語る。
「この日の梅木球審は、阪神の選手に対してかなりシビアなジャッジを繰り返していたように見えます。ストライクと思ったらボールという場面が何度かあり、球場がザワついたんです」
ツイッターのスポーツ部門のトレンドには「球審梅木」が浮上するほどだった。
「過去にも球審がトレンド入りすることはありましたが、大抵はストライクとボールの判定にファンが納得いかない時。審判も人間ですから、その日によってストライクを取るコースと取らないコースが変わることはあるでしょう。ところが23日の試合は、それが激しかった。阪神が勝ったからいいようなものの、負けていればファンの怒りは爆発していたでしょうね」(前出・スポーツライター)
偶然にせよ、虎党の間では梅木審判の阪神に対する厳しさは定番となっており、「可変式ストライクゾーン」と揶揄されている。5月2日の中日戦(甲子園)、1-3で阪神が連敗を喫した試合後には岡田彰布監督が、
「ストライクか。クソボールやろ。ちょっとあまりにも酷いよな」
と、梅木球審の判定に不満をブチまけていた。
「アレ」を狙う阪神にとって「球審梅木」が鬼門となりそうだ。
(ケン高田)