大物監督はもはやコロナ禍もどこ吹く風だ。
このところ阪神はマスコミ各社への締め付けが厳しいが、なぜか岡田彰布新監督だけは治外法権となっている。
11月21日まで高知県安芸市での秋季キャンプで指導していた岡田監督。マスコミ各社は連日「岡田語録」を紙面やネットニュースに載せていた。
「佐藤輝明や近本光司、中野拓夢など、来年3月のWBCに侍ジャパンとして初参加する選手の話も重要ですが、岡田監督の発言には負けます。野球の本質をしっかり捉えて、なおかつユーモアたっぷりのコメントは、阪神ファンの反応も良いのです」(在阪スポーツ紙デスク)
日々の勝敗に左右されないオフは、選手、監督の発言がスポーツ紙の「飯のタネ」となるが、コロナ禍を理由に阪神の取材規制はいまだに厳しい。在阪スポーツ紙デスクが続ける。
「選手はキャンプが終わってからもテレビ、ラジオ出演が予定されていますが、全てリモート対応です。ところが岡田監督だけは『現地対応あり』と記されているんです。選手も監督も同じ場所にいるのに収録の方法が違うんですよ。この岡田監督の対応には記者たちも大喜びで、『監督が大物過ぎて球団も物申せないのでは』『いや、岡田監督の懐の深さだろう』と様々な意見が出てますね」
前監督の矢野燿大氏はリモート取材に積極的で脱線気味の雑談を封殺していた。
岡田新監督が、ここ数年の球団の常識を変えてしまっているようだ。