伊豆諸島の利島で、5月22日に最大震度5弱を観測する地震が発生。翌23日以降も体に感じる地震が数十回続いている。一帯が2000年の三宅島噴火後、群発地震に襲われた地域でもあることから、専門家の中には「富士山大規模噴火」の可能性を指摘する声もあり、警戒を呼びかけている。
と、そんな中、「2021年8月20日に富士山が噴火する」として大きな話題になった漫画の人気が再燃している。それが1999年に「私が見た未来」(朝日ソノラマ)として刊行され、東日本大震災を予言していた、として話題沸騰となったものだ。絶版のため中古市場では10万円以上の値がつき、22年の時を経て一昨年10月、新たな予知夢を加え、予言漫画「私が見た未来・完全版」(飛鳥新社刊)として蘇った。
著者のたつき諒氏は、1975年に「月刊プリンセス」(秋田書店)で「郷ひろみ物語」という漫画でデビューした女性漫画家だ。その後、同誌を中心に「月刊ボニータ」などで執筆した。
「私が見た未来」は、著者が見たとされる予知夢を、94年から98年にかけて、雑誌「ほんとにあった怖い話」「恐怖体験」に掲載された漫画をまとめたものだ。
その中にはフレディー・マーキュリーやダイアナ妃の早逝、さらには「大災害は2011年3月」と東日本大震災を予知する記述があったことで、マニアの間では「予言の書」として話題になった。しかも著者のたつき氏が、「私が見た未来」を最後に、突然、漫画家を引退したことで様々な憶測が広がり、プレミアム本として人気沸騰。長年、入手困難な状態が続いていた。
富士山噴火の予言は幸いにして外れたものの、現在発売されている「完全版」には「本当の大災難は2025年7月にやってくる」との記述があることから、サブカル・マニアを中心に、人気が再燃しているという。
2025年7月に起こるという大惨事についての詳細説明は控えるが、端的に言えば「日本の南方の海でなんらかの異変が発生し、その影響で東日本大震災より大きい被害に見舞われる」というものだ。
数々の予言を的中させてきた、たつき氏の「予知夢」。今度ばかりは、予言がハズレることを願うばかりである。
(ジョン・ドゥ)