元ジャニーズ事務所のロックバンド「男闘呼組」の高橋和也が、ジャニー喜多川氏の 性加害問題に言及した。
それは5月25日の「男闘呼組 2023 THE LAST LIVE」(愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール)のステージでのこと。観客に向かって、次のように呼びかけたのだ。
「今、ジャニーズ事務所が大変なことになっているが、俺たちは昔、ジャニーズだったことに誇りを思っている。俺たちの名前『男闘呼組』をくれたのもジャニーズだ。いろいろなことを言う人たちがいるけど、それで傷ついている人間もいる。俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、皆にも応援してほしい」
政界をも巻き込み、法改正問題にまで発展する事態になった大スキャンダルに、なんとも寛容な物言いだが、
「あまり感心する発言ではないですが、高橋は自責の念もあって、ジャニーズへの恩返しをしたかったのではないですか」
と語るのは、ベテランのアイドルライターである。いったいどういうことかといえば、
「男闘呼組は1993年に活動休止し、解散しました。きっかけは高橋だった。薬物疑惑や、事務所への反抗的な態度が報道されましたが、彼がジャニーズ事務所から解雇されたことで、グループは解散へと向かいました。のちに、他のメンバーが薬物で逮捕されましたが。そうしたいきさつからの発言だったのだろう、と」(前出・アイドルライター)
とはいえ、「誇りに思う」タイミングは、もう少し考えた方がよかったのではないか。