スポーツ

中日・落合博満監督が「日本シリーズで痛恨の判断ミス」で投手コーチに懺悔した「珍しい場面」

 森繁和氏はかつて、中日・落合博満政権を参謀として支えた人物だ。1軍投手コーチ、1軍バッテリーコーチ、そしてヘッドコーチを歴任。当然ながら、オレ流采配の裏側を全て知っている。

 それは落合監督1年目の2004年、西武との日本シリーズ第3戦でのことだった。野球解説者・江本孟紀氏のYouTubeチャンネル〈エモやんの、人生ふらーりツマミグイ「江本孟紀」〉で明かしたところによれば、落合監督が継投ミスを犯したことで、森氏に「ゴメン」と頭を下げたというのだ。

 1勝1敗で迎えた西武ドームでの試合、中日は7回表が終わった時点で6-4とリードしていたが、その裏、2番手投手の岡本真也がピンチに陥る。しかし、落合監督が続投を決断すると、佐藤友亮の2点適時打で同点に追いつかれ、さらに二死満塁からアレックス・カブレラがこの日2本目となるホームランで逆転する。岡本の続投がアダとなったのである。森氏が回想する。

 当時の森投手コーチが用意した交代要員は、すでに準備万端。ブルペンから出てきていた。にもかかわらず、

「落合監督がマウンドから戻って来たから審判のところに行くのかなと思ったら、そのままベンチに戻って来ちゃった。ピッチャーは慌てて(ブルペンに)帰るわ…」

 どういうことかと落合監督に確認すれば、指揮官は、指揮官は、

「みんな(野手)の話聞いてたらなぁ、このまま行った方がいいみたいだ」

 そして逆転のホームラン。オレ流ザンゲが飛び出したのだった。

「このままいった方がいいかなって思って、帰っちゃった。ゴメン…」

 スポーツ紙デスクが言うには、

「もし第3戦を勝っていれば連勝で波に乗り、中日が日本一になっていてもおかしくない展開でした」

 落合監督はその雪辱とばかりに、3年後の07年、今度は日本ハムを相手に日本一をもぎ取った。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論