野球日本代表で指揮を執り、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した栗山英樹監督が、5月30日をもって任期満了で退任。WBC決勝後に栗山監督自ら「今日で監督は終わる。肩書のない人になります」と語っていたことから、退任は既定路線だった。後任の新監督について、スポーツ紙デスクは、
「事実上、3月から新監督人事に着手していますが、難航しています。今秋11月の『アジアプロ野球チャンピオンシップ』前までに決めないといけないので、スピード感が求められます。スポンサーの熱い希望で、イチロー氏や松井秀喜氏も候補に挙がっていますが、アメリカでの仕事もあり、難しいでしょう。現実的には、本命は工藤公康氏で、対抗は松坂大輔氏、古田敦也氏といったところでしょう」
WBCでは大谷翔平やダルビッシュ有、ヌートバーらメジャーリーガーが数多く選出された。2026年の第6回WBCでも、日本人メジャーリーガーを数多く抱えて編成する可能性が高い。
「チームをまとめる上で、アメリカでの経験や国際大会で活躍した実績のある人の方が適しているでしょう。ただ新監督人事には、WBCを主催する読売新聞の意向が大きく関わってきます。そうすると原辰徳氏や高橋由伸氏にまで、新監督の可能性が広がっていきますね」(前出・スポーツ紙デスク)
選手ファーストで大谷やダルビッシュらスーパースターのモチベーションを上げ、最高のパフォーマンスを引き出すことに協力した栗山監督。その後任となれば、かかるプレッシャーは相当大きくなるだろう。