新宿・歌舞伎町に4月に開業した「東急歌舞伎町タワー」はその後、どうなっているのか。
開業当初にメディア向け内覧会を華々しく開催したこのタワーは、上階にはラグジュアリーホテルやライフスタイルホテルを設け、下階には劇場や映画館、ライブホールやアトラクションといったアミューズメント施設が。そして2階にはエンターテインメント・フードホール「新宿カブキhall~歌舞伎町横丁」というフードコートが展開されている。実際に行ってみると…。
事件の温床ともなっている「トー横」と呼ばれる東宝ビル横の広場を通り、タワーのエントランスへと向かう。「トー横」には依然としてトー横キッズがたむろし、その周りをぐるりと囲んで警察官が立っている。なんとも物々しい空気が流れているのだ。
エスカレーターを上がると、ピンクやパープル、ブルーやイエローといったアジアンなネオンが刺激的に広がるフードコートが。屋台のようなテーブルは、簡易椅子に座っている人たちでギュウギュウだ。天井近くには隙間なくモニターが並び、K-POP調のミュージックビデオが流れる。これは完全にタイや香港の夜の繁華街を狙っているのでは。
トイレに入ろうと2階を探したが、ジェンダーレストイレ。実際に目の前にすると、どうも入りづらいのだ。そこで3階、4階と上がってトイレを探すも、なかなかわからない。結局、5階フロアまで上がり、ようやく男女別のトイレを発見することに。これは犯罪防止のリスクヘッジのひとつだというのだが…。
これで本当に新しい歌舞伎町に生まれ変わったのか、どうにも疑問だらけでタワーをあとにしたのだった。