不安材料が尽きないのは、目下、セの首位を独走中の阪神とて同じこと。なんとチームトップの6勝を記録した大竹耕太郎(27)に「女難の相」がチラついているというのだ。
「ソフトバンク時代からSNSを用いた“DMナンパ”の常習犯と噂されていました。これまではファームを主戦場にしていたから表沙汰にならなかったのかもしれませんが、阪神の1軍選手ともなれば注目度は格段に上がります。噂が本当であれば、現役ドラフトで獲得を進言した岡田彰布監督(65)の顔に泥を塗らないか、一部では常に警戒する声が上がっている」(スポーツ紙デスク)
そんな虎の指揮官にピリついた視線を送るのが日本ハムの新庄剛志監督(51)。スポーツ紙デスクが続けて、現役時代のシコリを明かす。
「評論家時代の岡田監督に成績不振について『“頑張ったで賞”はないわ』などとネチネチ酷評されていましたからね。さすがに記事では編集されて柔らかい表現になっていましたが、取材の過程で飛び出した辛辣なコメントは、人伝えに新庄監督の耳に入るもの。昨オフに2対2のトレードを成立させた時に『俺たちの仲なんで、どんどん動きましょう』とツーカーな間柄を猛アピールしていたのも、皮肉を込めた意趣返しなんだとか」
アクセスもコスパも悪いと不評の新本拠地「エスコンフィールド北海道」に6月9日から乗り込んでくる岡田阪神を新庄監督がどう迎え撃つか、見ものである。
話は変わって、最下位が定位置となっている中日では、立浪和義監督(53)の求心力低下が新米コーチにまで飛び火していた。
「選手たちは和田一浩打撃コーチ(50)にガッカリしています。“教え魔”の立浪監督と選手の間に立つ緩衝材になると期待されての入閣でしたが、ふたを開けたら、上の意見にまったく逆らわないイエスマンでした。しかも、指揮官に小言を言われて落ち込む選手たちをフォローするような立ち回りすらできないのですから‥‥」(球界OB)
せめて交流戦で形勢を立て直したいチームだが、その体制が整っていないのが現状のようである。
同じく巻き返しを図りたいのは、ピリッとしない投球が続く20年サイ・ヤング賞投手、DeNAのバウアー(32)も同様だ。
「デビュー戦こそ7回1失点に抑えましたが、その後2試合連続で7失点の大乱調。続くファームでの調整登板では、6回1失点でまとめましたが、その内容は2軍選手に8安打も打たれる体たらくでした」(スポーツ紙デスク)
実は、何度も背信投球を繰り返すのにはワケがあるようで、
「公式戦のマウンドをストレートの研究に充てています。自身の背番号96に『平均球速96マイル(約154.5キロ)を目指す』という思いが込められているように、速いストレートを投げるためだけに試行錯誤している。そのせいで、ストレートと変化球のフォームがバラバラになり球種が丸わかりなんです。確かにメジャーでは、球種によってフォームが異なる投手は珍しくない。あの大谷でさえもスイーパーを投げる時はリリースの仕方が変わりますからね」(球界関係者)
しかし、メジャーの常識がそのまま日本で通用するとは限らない。早いうちに“日本仕様”を覚えなければ弱点は徹底的に狙われ続けるだろう。
「メジャーでデータ解析を担うアナリストは、野球経験のない素人ばかりです。配球や打球方向の傾向を数字で割り出すのは得意ですが、選手の癖を見抜くのは不得手。一方、日本のスコアラーは選手上がりが多く、相手選手の癖を盗むのも通常業務の範疇にある。フォームを統一させないと、バウアーに上がり目はありません」(球界関係者)
そんなDeNAにとって、かわいさ余って憎さ百倍なのが、今季よりソフトバンクに移籍した嶺井博希(31)だ。
「昨オフに三浦大輔監督(49)が直々に慰留に動いていました。それなのに、あっさりとマネーゲームで敗れて嶺井はソフトバンク入り。ホークスでは甲斐拓也(30)に次ぐ第2捕手に甘んじていますが、昨季のDeNAでは最もマスクを被った主戦でしたからね。それでも交流戦のシートノック中に『嶺井さん! 嶺井さん!』とソフトバンクの後輩選手たちに連呼され“いじられキャラ”のポジションを確立している姿を見たら、番長の心中も複雑でしょう」(スポーツ紙デスク)
ペナントレースの順位を大きく変動させることができる交流戦。そのためには対戦相手ばかりではなく、みずからの足元を見つめ直す必要がある球団も少なくなさそうだ。