日本における男性の美への関心が、かつてないほど高まっている。とりわけ透明肌や小顔になると謳う美容術や美容アイテムへの関心はマックスだ。
「顔が小さいですね」と言われることが、日本人にとってはかなりのホメ言葉だとされるが、世界的には「ちょっと待って!」となるフレーズだという。美容ライターが解説する。
「海外からの観光客が増え、日本の美容クリニックに海外の男性患者が訪れるようになりました。でも、欧米人はあまり来ない。多いのは韓国などのアジア人です。欧米はいくらモデルのようにスタイルがよくて小顔であったとしても、『小顔』『頭が小さい』は喜ばしいことではないのです。なぜなら『小顔=脳ミソが小さい、頭が悪い』と解釈されるから。とりわけ韓国人は小顔を求めているようで、日本のクリニックは丁寧で素晴らしい、と感動されています」
小顔には憧れるけれど、やっぱり知性が大事な欧米と、小顔に魅力を感じる日本。文化の差といえばそれまでだが、先の美容ライターが言うには、
「日本の美容系クリニックは、本当に人気がありますね。部屋の雰囲気、施術の丁寧さ、スタッフの対応…。これはエンターテイメントだ、と叫ぶ外国人もいます。日本の優れた部分のひとつであり、お・も・て・な・し、ですよ」
小顔を手に入れても、欧米人には自慢しない方がいいだろう。