巨人が相変わらず苦しい戦いを強いられている。勝率5割をウロウロし、浮上の兆しがなかなか見られないのだ。問題となっているのが、4点台中盤の救援防御率。中継ぎ投手不足が深刻で「魔の8回」というワードがトレンド入りするほどである。スポーツ紙デスクが苦笑する。
「こうなってしまった原因に、編成面の失敗が挙げられます。沢村拓一をロッテに追いやり、田口麗人をヤクルトに放出したツケが回ってきた。沢村は今やロッテのセットアッパー、田口に至ってはヤクルトで守護神の座に就くほどです。2人を丁重に扱って残留させていれば、こんなことにはなりませんでした。昨年退団させたルビー・デラロサとチアゴ・ビエイラの不在も、大きな痛手となっています。この責任が全権を握る原辰徳監督にあるのは、誰の目にも明らかです」
ファンの間で悪夢となっているのが、5月5日からのゴールデンウィーク中日3連戦だ。第1ラウンドは1点リードの8回に新人の田中千晴が炎上し、大量6失点で逆転負け。6日の第2ラウンドは、DeNAから移籍したばかりの三上朋也が決勝打を浴びた。そして7日の第3ラウンドは1-1の8回に、直江大輔と菊地大稀が四球からピンチを招いて決勝犠飛を打たれている。
「次から次へとピッチャーを替える原采配に、現場は疲弊しています。球界一の我慢できない指揮官として有名で、これまでにも投手コーチとたびたび衝突してきました。原監督の行き当たりばったりの采配で、勝っている試合、負けている試合のどちらも同じようなピッチャーが投げており、中継ぎの役割が固定されていません。これが低迷の原因です」(前出・スポーツ紙デスク)
「監督を交代してほしい」「栗山英樹に巨人監督をしてもらいたい」「選手が壊れる」「巨人が暗黒時代に入る」といった声がファンの間から飛び出しているのも、頷けるのだ。