たかが143分の1といえど、「開幕投手」の栄誉は投手陣の目標。原監督は当初、オープン戦序盤の実戦3試合で8回を投げて被安打12、5失点の菅野智之(25)と、好投する内海哲也(32)、さらに杉内俊哉(34)について、「ファンが納得いくものを残すことがベスト」と話したのだった。だが、一方で、
「1人、だらしのないのがいるな。ちょっと足踏みしている。原家にはそういうDNAがないんだけど」
と、甥である菅野への「特別な思い入れ」を示唆。
そんな中、内海が「上半身のコンディション不良」という、聞いたことのない不可思議な理由で3月6日、離脱。杉内も寝違えで登板を回避し、オープン戦で投げていない(3月13日現在)。スポーツ紙デスクが言う。
「内海は何か精神的な問題を抱えているのでは、との説も流れました。菅野の調子が上がらず、開幕争いのいいチャンスだと言いながら、実は原監督はとっくに菅野に決めていて本人にも通告した、という話が耳に入り、ヘソを曲げたと‥‥」
3月12日になって球団は、内海について「左前腕部の炎症で二軍調整する」と発表。開幕ローテーションから外れることとなり、同日のソフトバンク戦で好投した菅野が決定的に。が、こんな懸念の声もある。
「肘が下がっている。昨年8月、右手中指の腱の炎症で登録抹消され9月に復帰したものの、無理して投げたことでフォームが狂ったのです。つまりはケガの後遺症。ちゃんとしたフォームに戻るまで長期化することもある」(スポーツ紙デスク)
決して盤石とは言えないようなのである。
その女房役たる「正捕手」の座は、ヤクルトからFA移籍してきた相川亮二(38)と、2年目の小林誠司(25)の一騎打ち。「要という部分で落ち着きがある」と原監督が評するように、ベテランで打撃もいい相川が一歩リードの様相だ。球団関係者によれば、
「小林は投手とのコミュニケーションが取れず、つかみづらい、との苦情が出ている。でもプライドだけは高くて、『プロ野球選手なら女子アナとつきあわないといけない』と言い、実際にフジテレビの宮澤智アナ(25)との交際が発覚した。まだ実績のない2年目なのに『高層マンションに住みたい』と言ってチームメイトに『ハァ? お前、給料いくらだよ』とアキレられている。肩はめっぽう強いが、捕球してから二塁に投げるまでがまだ遅い。相川が休む時に使うでしょう」
マシソン(31)と、先発から配置転換の澤村拓一(27)の「守護神バトル」はどうなのか。原監督が澤村を転向させる際、「あいつは球界を代表するストッパーになれる」と切望したが、
「報道陣にはいつも上から目線。気分にムラがあり、すぐ頭に血が上る。球威はありますが心を乱しやすく、守護神の適性としてはどうなのか。本人はいまだ先発に未練がありますが、六本木のクラブでの暴行事件が報じられて発言権がなくなり、有無を言わさず転向を飲まされた経緯がある。やりたくてやっているわけではないので、先発陣にほころびが出た場合、『なぜ俺じゃないんだ』と耐えられなくなる」(スポーツライター)
ここでもまた、遺恨が渦巻いているのだ。