「すごいなー、すごいんだよ! このすごさ、『私、すごいでしょ感』が全くない人だから、たまーに思い出した方がいいですよ」
木村拓哉がこう言ってベタ褒めしたのは、新垣結衣だった。木村がパーソナリティーのラジオ番組「Flow」(TOKYO FM)にゲストとして登場した際、新垣の輝かしい経歴に驚いて、つい出た言葉である。
「作品ですとか人に恵まれてるなっていうのは、ずっと感じてます。皆さん、そこに連れて行ってもらっている、っていう感覚の方が強いので…」
なんとも謙虚な新垣の返答を聞けば、木村のコメントもその通りだと頷くのだが、なにしろこれまで出演したドラマはどれも大ヒットしている現実がある。「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「リーガル・ハイ」(ともにフジテレビ系)、「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)などなど…。
数々のドラマや映画で「ハマり役」を担ってきた新垣は先日、人気漫画「違国日記」の実写映画での主演が発表された。だがこのキャスティングには「待った」がかかる事態になっているのだ。どういうことかといえば、
「これは、人見知りで小説家の主人公が、事故で両親を失った15歳の姪っ子を引き取り、奇妙な同居生活を送る物語です。これに原作ファンの間では『原作のイメージとは似ても似つかないキャスティング』だと、納得がいかないようなのです」(映画ライター)
ところがその不満はといえば、「高校生の姪がいるような年齢には見えない」「安藤サクラ、市川実日子、江口のりことかで見たかった」というもの。あげくには「ガッキーでは美人すぎる」というものまであるのだから、これは不満なのかどうか…。
「キャスティング発表時の評判はイマイチでも、公開後に評価が変わる作品もあります。まだ作品を見てもいないのに批判するのはどうなのか、と擁護する声も多く上がっていますね」(前出・映画ライター)
14歳でデビューした新垣は、今年で35歳を迎えた。この新作映画の新垣もまた「すごさ」を発揮して、キムタクが絶賛することになるのかもしれない。