3月の入団発表以降、サイ・ヤング賞投手の日本球界入りで話題を振りまいてきた、DeNAのトレバー・バウアー。毎試合ホームランを浴びるなど、不安定な投球を続けてきたが、交流戦に入って連勝を飾り、本領発揮の兆しが見えてきた。
その矢先、またしても「メジャー追放」の原因となった「女性暴行疑惑」が新たに浮上。首を絞めて意識を失わせた上でコトに及び、ステーキ用ナイフを喉に突き付けたなど、民事訴訟を起こした女性の言い分はかなりのものだ。バウアーは真っ向から否定し、逆提訴しているが、まさに訴訟沙汰が発覚した6月14日、バウアーは日本ハム戦の先発マウンドに上がった。
規格外のお騒がせ助っ人が野球以外で本領を発揮しているのは、こうした女性暴行騒動だけではない。シーズン中にもかかわらず、YouTuberとしても全力投球。頻繁に配信する動画は、100万回再生を超えることもザラなのである。バウアー動画のヘビーウォッチャーが言う。
「動画では、登板に向けて体のメカニズムを解説しながら、状態を仕上げていく調整の様子はもちろん、オフに日本の街を練り歩く姿も魅力的なんです。自動音声で吹き替えの日本語が流れるのですが、妙な機械音が耳に残って、世界に入り込んでしまいます」
確かにバウアーは渋谷のスクランブル交差点に出現したかと思えば、高級寿司店で舌鼓を打って寿司職人の高度な技術を大絶賛したりする。かと思えば、横浜駅前に自身の巨大なビルボードが出現すると、現地に赴いてローアングルから器用に自撮り。横浜中華街をブラブラ歩きながら、ゴマ団子を頬張る姿もあった。
「撮影現場では、ファンがバウアーに声をかけてくることがしばしばあるのですが、常に気さくに対応して、サインや記念撮影に応じています。ファンとキャッチボールをすることまでありましたね」(前出・ヘビーウォッチャー)
だからなのか、コメント欄には「この人を大切にしなければいけない」「個人の選手をここまで応援したくなるのは久しぶり」など、バウアー礼賛の言葉ばかりが並ぶのだった。
それだけに、今回の「4人目の暴行疑惑」とのギャップが際立ってしまうのである。