DeNAの新外国人トレバー・バウアー投手が4月16日、イースタンリーグの西武戦で来日初登板、初先発し、4回53球、4安打無失点、無四球6奪三振の好投を見せた。
2020年にメジャーリーグでサイ・ヤング賞を受賞した超大物とあって、試合が行われた横須賀スタジアムにはファンが長蛇の列を作り、開門予定を30分前倒し。球団によると、公式YouTubeチャンネルの生配信は異例の最大同時接続数7万7322を記録するなど、「バウアー・フィーバー」が巻き起こった。
そんなバウアーのピッチングを、元DeNAで野球評論家の高木豊氏が4月17日に公開した自身のYouTubeチャンネルで、ストレートに論評している。
高木氏はバウアーの投球内容について、ムダ球を投げず投球ペースがいいとして「最速は155キロだったがもう少し速くなる」「通常は打たせて取り、要所では力を入れてくる」「ランナーは出すけど点はやらないという賢いスタイル」と印象を語った。
ただひとつ、2回に二盗、3回にはダブルスチールを決められており、以下のような弱点を挙げている。
「西武はファームでも足を使ってくる選手がたくさんいて、走られているんだよ。クイックがちょっと遅い。クイックを使おうとはしてるけども、遅いかなという感じがする」
DeNAの調子がいいことから、高木氏は、
「急いで1軍に上げる必要はなく、もう1試合はファームで投げて、ゴールデンウィークあたりに1軍昇格」
と予想。三浦大輔監督は相当な期待を寄せているだろうが、他チームが足を使った攻撃を仕掛けてくることは間違いなさそうだ。
(鈴木十朗)