アメリカのバイデン大統領が口にした不可解発言が、大きく波紋を広げている。
6月16日、バイデン大統領はコネティカット州で開かれた、銃規制法案を巡る会合で演説。その最後を次のような言葉で締め括ってみせたのだ。
「女王陛下万歳!(God save the queen,man!)」
このうち「man」は呼びかけや強調のために使われるもので、バイデン大統領も演説の際によく使っている。ところが、イギリスのエリザベス女王を称える「女王陛下万歳(God save the queen)」は何の脈絡もない意味不明な言葉。80歳を迎えた大統領の認知機能障害を指摘する声が、改めて噴出することになったのだ。
バイデン大統領は昨年9月28日にホワイトハウスで演説した際にも、前月に事故死したはずの米下院議員の名前を口にし、虚ろな目で会場を見回しながら「ジャッキーはいるのか。ジャッキーはどこだ」と弱々しく呼びかける一幕があった。大統領としての当事者能力を不安視する声が上がったことは、言うまでもない。
今回の不可解発言について、ホワイトハウスのダルトン主席報道官代理は「聴衆の誰かに呼びかけたものだ」と釈明。しかし、聴衆の誰に呼びかけたかは明らかにされておらず、ますます認知機能障害疑惑を深めることになったのである。外信部記者が言う。
「コネティカット州も銃規制法案も、エリザベス女王とは全く無関係。そもそもエリザベス女王は昨年9月に死去し、チャールズ3世が国王に即位している。仮にこの手の言葉を使うとすれば『国王陛下万歳!(God save the king!)』と言わなければならない。いずれにせよ、高齢のバイデン大統領が認知機能障害に陥り始めているのは確実であり『すでに認知症を発症している』との指摘もあります」
ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席、さらには北朝鮮の金正恩総書記ら独裁者が非道な振る舞いを加速させる中、「世界の警察」を自負するアメリカの大統領が当事者能力を失いつつあるとすれば、まさに世界を震撼させる出来事である。