フランス、イタリア、イギリス、カナダへの外遊を経て、1月13日、岸田文雄総理はワシントンで米バイデン大統領との最終首脳会談に臨んだ。
ところが今回、会談後に両首脳によって行われるはずだった恒例の共同記者会見はなぜか、なし。その理由について、機密文書の持ち出し疑惑の渦中にあるバイデン大統領に配慮したホワイトハウスが会見を避けたため、とされるが、本当の理由は別にあるという。
ホワイトハウスの内情に詳しい国際政治ジャーナリストが明かす。
「バイデンはこれまで『中国が台湾に侵攻した際に、米軍は台湾を守るのか』とのメディアの質問に『そうだ』と明言したり、ロシアのプーチン大統領を『人殺し』と吐き捨てて『権力の座にとどまってはならない』と断言したりするなど、ホワイトハウスが『アドリブ発言』と呼ぶ放言を繰り返してきました。今回の共同記者会見の中止は、機密文書問題に対する失言を警戒したため、ということですが、それはあくまでもホワイトハウス発の表向きの理由にすぎず、本当の原因はバイデンの健康状態にあると言われているのです」
世界の盟主にして世界の警察の役割をも期待されるアメリカ大統領の身に今、何が起きているのか。国際政治ジャーナリストが続ける。
「実は80歳を迎えたバイデンが『認知症』に罹っているのではないか、との懸念があるのです。昨年9月28日にホワイトハウスで演説した際も、バイデンは前月に事故死したはずの下院議員の名前を口にし、虚ろな目で会場を見回しながら『ジャッキーはいるのか。ジャッキーはどこだ』と弱々しく呼びかける一幕がありました。最近、とりわけ反応が鈍ってきていることも併せ、ホワイトハウスはバイデンがさらなる失態を演じることを心配し、共同会見の中止に踏み切ったとされています。過去にはレーガン大統領が認知症を罹っていることを隠しながら、大統領としての執務を長く続けていた前例もありますからね」
ある意味、バイデン大統領の認知症疑惑は、西側諸国にとって「世界の3大悪党」と言われるロシアのプーチン、中国の習近平、北朝鮮の金正恩の跳梁跋扈以上に、世界秩序の崩壊につながる深刻な脅威と言えるかもしれない。