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阪神甲子園球場名物「大屋根」をアルプス席まで「すっぽり拡張工事」でボールが風を受ける影響が変わったら…

 阪神の本拠地・甲子園球場を運営する阪神電鉄が、大屋根の「銀傘」を内野アルプス席まで拡張する計画を持っていることが分かった。これまでも銀傘の拡大が検討されたことはあったが、今夏にも概要が発表されるという。高校野球関係者は、

「以前に比べて春・夏の甲子園大会で熱中症になる選手、生徒が続出しており、抜本的な対策は不可欠。京セラドーム大阪や東京ドームなど、空調が効いた球場での開催も浮上するなど、炎天下の甲子園球場でプレーするのは厳しいのではないか、との声が球界内外から増えてきたのは確かです」

 現在で4代目の銀傘は、2009年にガルバリウム鋼板製で架け替え工事が行われており、面積が従来の1.4倍に広がって内野席をカバーしていた。それがアルプス席も覆うとなれば、長期間の工事になろう。

「風の流れは間違いなく変わるでしょうね。構造物ができて、ボールが風を受ける影響が従来と変わることも多い。日光が天然芝に当たる影響も、考慮しないといけません。課題解決は一筋縄ではいかない」(阪神球団関係者)

 2024年には、甲子園球場開業100周年の節目を迎える。時代を超えて新たな名物となりそうだ。

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