シンガーソングライターの山下達郎が7月2日、東京都中野区の「中野サンプラザ」で公演した。
50年にわたり国内外の著名ミュージシャンが舞台に立ってきた中野サンプラザは同日閉館。「大トリ」としてステージに立ったのが山下だった。そんな山下に、このところ世間を賑わせているジャニーズ事務所の性加害問題が飛び火している。
公演前日の1日、平井堅やCHEMISTRYのプロデューサーとして知られる音楽プロデューサーの松尾潔氏が、以下のようなツイートを投稿し、波紋が広がっているのだ。
《15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ!》
スマイルカンパニーは山下のマネージメントを目的に設立された芸能事務所で、山下の妻の竹内まりやらが所属。これまで山下や竹内はジャニーズの楽曲を多数手がけ、松尾氏自身もジャニーズWESTの楽曲をプロデュースしたことがある。
またスマイルの前社長はジャニーズ・エンタテイメント(2019年事業終了)の代表取締役を務めていたこともあり、もともとジャニーズとの関係は深い。
松尾氏はこれまで、SNSなどで、性加害問題に揺れるャニーズに対し批判的な発言をしてきた。今回、それが原因で事務所をクビになったと説明したことで、株を下げてしまったのが山下だ。エンタメ誌ライターが語る。
「2日には山下がパーソナリティーを務めるラジオ番組が放送されたのですが、この日の番組は事前収録だったこともあってか、松尾氏のツイートに対するコメントはなし。過去の中野サンプラザでの自身のライブ音源を流し、閉館を惜しんでいました。ただ、一方でネット上では『達郎に失望した』とする声が飛び交っています」
今までのところ、山下やスマイルサイドから松尾氏のツイートに対する反応はなし。今後の動向が注目される。
(鈴木十朗)