2013年に元TBSアナウンサーの青木裕子と結婚し、現在2児のパパでもあるナインティナインの矢部浩之。矢部には結婚前、ひとみちゃんという15年来の恋人がいたことは、よく知られる話だ。
矢部自身が番組などで語っていた彼女のプロフィールは、4歳年下の元モデルで、身長172センチ。スリーサイズはB83・W62・H89。清楚な顔立ちの美人で、矢部がひと目惚れし、交際が始まったという。
ひとみちゃんは交際5年目の1997年、矢部の個人事務所の役員に名を連ね、2000年3月には都内の高級住宅地に、3億円で85坪の土地を共有名義で購入。当時、話を聞いたスポーツ紙の吉本担当記者によれば、
「4分の3が矢部、4分の1がひとみちゃん名義。彼女も1800万円のローンを組んだと聞いていますから、結婚は秒読みとみて間違いない。ウチも他社に抜かれないよう、日々情報収集に努めています」
実際に、その年の5月には入籍し、12月には新居が完成する予定だと報じる週刊誌もあったほどだ。
ところがどういうわけか、その土地に戸建てが立つ気配はない。それどころか2005年春には土地が売却され、2人は六本木ヒルズの賃貸マンションに移り住むことに。
そんな流れの中、フジテレビを通じて「明日(20日)、矢部のプライベートについて重大な発表がある」との連絡がマスコミ各社に入ったのは、2007年6月19日だった。このタイミングでの重大発表とあり、いよいよ結婚かと、多くの芸能記者が駆けつけることになった。
当日、都内のホテルで行われた会見には相方の岡村隆史をはじめ、「めちゃ×2イケてるッ!」のメンバーも同席。聞けば会見の模様は収録され、番組で放送されるという。
ここで矢部の口から飛び出したのはなんと、ひとみちゃんとの破局報告だった。長すぎた春に終止符を打つべく、
「男として身を固める決意をして『じゃあ(結婚)しようか』と話したら『遅いよ!』という言葉が返ってきました。『じゃあ』という、コンビニエンスストアで弁当を買うみたいな言葉遣いもまずかったかもしれません。その後、何度か話し合いもしましたが、こうと決めたら揺るがない人なので…」
そう語る矢部の目は真っ赤。別れの際も彼女に涙はなく、
「今までに、たくさん泣かせてきたから」
と、しんみり。矢部の女性問題が取り沙汰されたこともあり、それが理由ではとの質問も出たのだが、
「過去にもたくさんのモメ事がありましたが、その都度、彼女は許してくれた。それが理由ではないです。原因は自分の『軽さ』にある。彼女は想像したほどの幸せを得られない、と考えたのではないでしょうか。もっと早く(プロポーズ)していれば、こんなことにはならなかったかもしれない」
反省することしきりの矢部。後悔先に立たずというが、この時、春は訪れなかったのである。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。