タレントのベッキーが「あちこちオードリー」(テレビ東京系)に出演した際、同じバラドルである若槻千夏がフォローしてくれたエピソードを明かす場面があった。
この日は「芸能界が生きやすくなる参考書を作ろう!」がテーマで、ベッキーは「女を代表して意見するな。叩かれるぞ」という教訓を発表。
「今のテレビって、対立構造が好き。男VS女、きれい好きVSズボラな人とか。私って、どの番組でも『ぜひ女性代表の意見を』とか『ママ目線で』って言われるけど、こうやって女性を代表して言うと、まあ叩かれる」
と語った。ところが先日、NHKの有能なディレクターと討論系の番組で仕事をした際には「この番組では何かを代表して意見しないでください。常にベッキーさんのアイトーク(主観的なトーク)をしてください」と真逆の指示を受けたといい、そのとき「このやり方で芸能界をずっとやっていけばいいんだ」と気づいたと明かした。
そんなベッキーは、若槻にも同様ことを言われたことがあるそうで、ある番組で女性目線の意見を言うと、若槻からメールで「ベッキーさんは誰かの代表でキャスティングされているんじゃなくて、ベッキーはベッキーなんです」とメッセージが来たとか。
ベッキーは若槻が陰で自分を復活させようと奮闘していることに号泣。トーク番組で共演した際には若槻が収録後、ディレクターにベッキーが絡む部分を柔らかく見せるように編集を願い出ていたこともあったという。
2人の関係を芸能ライターが語る。
「若槻が一時期テレビを休業したきっかけの一つが『私はベッキーになれない』と思ったことだといいます。一方ベッキーも当時、芸人と張って大喜利ができる唯一の女性タレントが若槻で、『これは敵わない』と思っていたとか。互いがリスペクトしている関係なので、今、若槻がベッキーをアシストしているのでしょう」
ベッキーの教訓も興味深いが、若槻のサポートぶりもさすがだ。
(鈴木十朗)