日本の今後を託すのは、今の子供たちなんだけど、こんな話を聞くと、まだまだ少子化の傾向は変わらなさそうだねえ。
【日本人の若者の『モテ意識』が減退の一途】
日経産業地域研究所が全国の20~35歳の男女それぞれ1030人に調査したところ、生活の中で「異性にモテるかどうか」を意識しない若者が過半数を超えていることがわかった。その理由としてあげられているのは、「異性の目よりも自分の気持ちが大事」という意識。それゆえ自由に使えるお金の出費先の最も多いのは「自分の趣味」であった。
これは興味深い調査結果だね。いわゆる「草食系」というヤツかい。もっとストレートに言えば、したいってヤツが減っているということでしょう。私から見ると、「草食系」と呼ばれる若い人たちは性欲はあるんだけど、それがゆがんだ方向に向いてしまったとしか思えないんだよね。
今はスマホを持っていれば、タダでいくらでもAVが観られる時代でしょう。そんな環境が性の感覚をゆがめてしまったんじゃないのかな。中学時代、何メートル飛ばせるか、なんて競争を私もやっていたけど、そういう性のおおらかさが今はないよね。エッ、それはおおらかさとは違うって? アハハハ!
実際、「モテる男」というのも、何かと話題になるのは「どっかの局の女子アナを射止めた証券会社の金持ち社長」とかでさ。そういう男たちをチヤホヤする風潮があるよね。でも、男の本質は金や名誉や地位、ファッションなんかじゃ決まらない。むしろ、中身が大したことないから、着る物や周りの人で飾ろうとするんだ。くだらないよ!
なのに、「俺は金もないし‥‥モテないし」なんて言いながら、少しでも安くあげようとしてホッピー1本で4杯ぐらい飲んで、クダまいている。そんな男も情けないね。「お金もないし、ただ酔いたいから飲んでいる」では酒がかわいそうだ。私も若い頃は金がないし、酒には強いもんだから、酔いたいがために、ウイスキーをビールで割って、唐辛子と氷を入れて‥‥なんて飲み方をしたもんだよ。それでも酔わなきゃ、100メートルダッシュしてさ(笑)。
おっと、話がそれちゃった。私が言いたいのは、卑屈になって、自分にまでウソをつくなっていうこと。
「確かに金はないけど、安酒なら何でもいいわけじゃない、俺はホッピーが好きだ」でいいんだよ。
だから、「モテることに興味がない」なんて言うのも、自分にウソついているんじゃないのか。昔からモテない男ほど「女に興味がない」と言うもんだよ。世間の「モテる男像」なんてどうでもいい。自分に正直にあるべきだ! 女にモテて困ることなんてないんだから。
◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。