昨季セ・リーグの最優秀中継ぎ投手に選ばれ、今年のWBCにも出場した阪神の湯浅京己が、アクシデントに見舞われている。
右前腕のコンディション不良で2軍調整中の湯浅は7月29日、30日と香川・丸亀での広島との2軍戦に連投。その30日の試合中に、左脇腹を痛めた。試合後はマックス149キロの速球で打者3人から2三振を奪った手応えを語るどころか「それどころじゃないので」と遮って、バスに乗り込んだ。アクシデントは岡田監督から公表された。在阪スポーツ紙デスクが言う。
「1軍の抑えは現状、岩崎優が担っており、37試合の登板で17セーブ。防御率も1.03と驚異的な成績で、なんとか持ちこたえています。疲れが溜まる夏場に数字通りの成績を求めるのは、あまりに酷。湯浅をこの時期に再昇格させる意味合いはそこにあったのに、完全に遠ざかってしまった。これは後々、中継ぎ投手陣のやりくりに間違いなく響いてくるでしょう。脇腹は野手も投手も一度痛めると、復帰までかなりの時間を要す箇所。明らかにまずい状況です」
湯浅不在がブルペン再編にどんな影響を及ぼすか。