元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のユーチューブチャンネルで、ペルー戦を採点する動画の「後編」を公開。またしても厳しい評価が飛び出した。
闘莉王が矛先を向けたのは、森保監督の起用法について。今の代表でポジションが確定していないのがゴールキーパーとセンターフォワード、両サイドバックであると解説し、中でもFWはこれといった選手がいないと嘆いた。現状、ワントップは古橋亨梧、前田大然、上田綺世が起用されているが、闘莉王は、
「監督としてはFWを3人ぐらいまわそうというバカな考え方があるが、僕は違う。ちゃんとしたエースFWを作るのが監督の仕事」
と森保采配を痛烈に批判したのである。
一方で選手個々の評価は4-1で勝ったこともあり高めの結果に。
キャプテンを務めた遠藤航は攻撃面での活躍がなかったが、いつもどおりのプレーはできていたと7点(標準は7点)。センターバックの板倉滉は「無難に相手の強さを潰して、ビルドアップも安定。無難にこなしていくのはセンターバックにとっていいこと」と7.5点をつけた。
同じCBの谷口彰悟はDFの裏のスペースを取られたことと、クリアがよくなかったとして6点と低評価。本来の力を出してほしいと期待を込めて厳し目の評価にしたという。
途中出場の相馬勇紀は「時間がなかったが普通にプレーしたので7点」。攻撃力があり前のポジションでも後ろでもでき、途中出場でも力を発揮できるピースだとして、代表に定着してほしいとエールを送った。
特に高く評価をしたのは菅原由勢。
「大きなサプライズ。守備はできると思っていたが、どんどん攻めてきている。攻めの面白さをわかってきた感じがする。今後も観ていきたい。菅原がそのまま育っていけば、右サイドバックは菅原でいい」
と高く評価し、8.5点をつけた。
対して厳しい意見を投げかけたのは伊藤洋輝。評価は「点を取ったし高くつけないと」と8点をつけたが、
「細かいところがすごく気になる。例えばボールが自分の近くにないときのポジションの取り方やリカバリング、ボールを放した後の予想と予測。上に行くほど差が出てくるのでよくしていかないと足を引っ張ることになる」
と厳しい指摘をしている。
次の試合は9月9日にヴォルフスブルクで行われるアウエイのドイツ戦。闘莉王の意見を活かして、より上の戦いを見せることができるだろうか。