日本大学アメフト部の違法薬物事件で、逮捕された3年生・北畠成文容疑者が大麻を買った時に「おまけ」で覚醒剤の錠剤をつけてもらったと、警視庁の取り調べに供述していることがわかった。北畠容疑者のスマートホンを押収し、入手経路を調べているという。社会部記者が解説する。
「売人が大麻をゲートウェイドラッグにして、覚醒剤を使用させる狙いがあったとされます。北畠容疑者の入手ルートの中には6月に逮捕された俳優・永山絢斗が入手したルートとかぶっている部分があり、警察は慎重に捜査しています。暴力団を大元にして仕入れ、アパレル系の経営者を通して売人が捌いていたとみられています」
北畠容疑者は自ら、売人から購入。それを寮に持ち込み、部屋の収納ボックスに隠していたことになる。社会部記者が続ける。
「昨年から寮での大麻使用がウワサされていたといいますから、他の部員も寮の屋上等で吸っていた可能性があります。上下関係が強い部活の寮となると、周囲の勧めで断りにくく、薬物を始めてしまうケースがある。嫌々ながら勧めを断れず、内部通報のような形で大学や警察に情報提供してSOSを出していた部員もいるとみて、捜査関係者は事件の全貌把握に努めています」
警察から対応を迫られながら放置していた日大の責任は重いが、寮内の「闇」の真相解明が待たれる。