日本大学アメリカンフットボール部員の北畠成文容疑者が、寮で覚醒剤と大麻を所持して警視庁に逮捕されたことから、日本大学の林真理子理事長らが会見を開いたが、大学の保身と矛盾点を露呈して「史上最悪の釈明会見」と大バッシングを浴びている。
一部では複数のアメフト部員が寮で大麻を吸っていたとの報道もあり、事件はさらに拡大しそうな気配だ。
そんな中、焦点になっているのが、寮での学生生活の問題点。犯罪行為が寮内で野放しになっいる可能性が浮かび上がったが、こうしたことは氷山の一角だと、学生スポーツに詳しいジャーナリストが言う。
「スポーツに秀でて意気揚々と入学しても、東京の名門大学の場合、その競技で優秀な学生が全国から集まるため、すぐに『レギュラーを取れないな』と悟ってしまう学生が多々、出てきてます。そうすると競技へのヤル気と目的を失い、自堕落な生活に陥りやすくなる。そうした体育会の大学生の中には、渋谷や六本木のクラブに繰り出し女遊びにふける者や、夜のアルバイトにいそしむ者、大人向け動画作品に出演する者などが出てきています。もちろん、違法な薬物に手を染める連中もいます」
有り余る体力と時間を使うために、よからぬ方向に進む大学生もいるわけだが、その対策はといえば、
「地方の大学に行く方が、より競技に集中でき、少人数で良好な人間関係を築ける。そちらを選ぶ高校生は増えています。東京に行けば誘惑が多く、体育会学生の中退率も高いため、高校によっては、あえて地方大学のスポーツ推薦入試、AO入試を受けるよう指導している教師もいます。そちらの方が親御さんも安心できますからね」(前出・ジャーナリスト)
体育会の寮生活の闇が公衆の面前にさらされた、日大アメフト薬物事件。これからの受験、進学を考える高校生に多大な影響を与えそうである。