日本大学の林真理子理事長が8月8日に会見を開き、アメリカンフットボール部の違法薬物事件について言及した。
林理事長は冒頭、
「本学の学生、生徒、卒業生、保護者の方々、関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたこと、またこの問題に関しまして私どもが正式に説明いただくことを設けました際に、時間が要しましたことも心から深くお詫び申し上げます」
と謝罪。頭を下げた。
会見の様子は午後の情報番組がこぞって中継を結び伝えたが、どこも「ただの隠蔽でしかない」とバッサリ。改めて林理事長の存在意義が問われている。
週刊誌社会部記者が語る。
「薬物が発見されたのは7月6日で、それから12日間も何ら説明はありませんでしたからね。林理事長は自身に報告が上がってくるまでには順番があるなどと、のらりくらりと言い訳していましたが、納得した人などいるのでしょうか。本人は『お飾り理事長』の指摘を否定していたものの、誰の目から見ても肩書だけの存在にしか見えませんでしたよ。本人が一番忸怩たる思いなんじゃないでしょうか」
そもそも合宿所で「茶葉」のような物が見つかった時点で即、警察に届けずヒアリングを優先したという対応には疑問が残る。日大側は「改革を進めてきた」と声ばかり大きいが、以前から部員の間で薬物汚染が広がっていたとすれば、改革の風もかなりの微風だったに違いない。
会見でお飾りであることが印象づいてしてしまった林理事長。改革を期待していた日大関係者の多くが呆れ果てたのではないだろうか。
(ケン高田)