同率首位で並んでいたDeNA戦(甲子園)との5月14日の直接対決に15-7で快勝し、単独首位に立った阪神タイガース。ここまではリーグ優勝が狙えそうな順調さだが、阪神OBの能見篤史氏、鳥谷敬氏、狩野恵輔氏が5月13日放送の「せやねん!」(MBSテレビ)に出演すると、今後のキーマンを挙げている。
3人はそれぞれ、阪神は戦力が万全ではない中、申し分ない成績だと評価。中野拓夢のショートからセカンドへのコンバートがズバリ的中したことや、岡田彰布監督の表情が柔らかくチームの雰囲気がいい点が好成績につながっていると指摘した。
キーマンについては鳥谷氏、狩野氏がエース・青柳晃洋を挙げて、
「昨年はチームが連敗している時に連敗をストップさせる活躍をしていたので、青柳投手が安定してくると、チームとしても安定する」(鳥谷氏)
「夏場とか苦しくなった時に、青柳投手の力が必要」(狩野氏)
青柳は5月12日のDeNA戦で開幕戦以来の2勝目を挙げた。それまでの4試合を3連敗と振るわなかっただけに、確かにカギを握りそうだ。
能見氏が挙げたのは、打撃不振に苦しむ梅野隆太郎だった。捕手は今のところ、坂本誠志郎がうまくカバーしているものの、経験の差から年間を通して見れば、梅野の浮上が必要不可欠だという。
2人の復調で、一気に独走態勢を築くことができるか。
(鈴木十朗)