穏和な人柄と家族思いで知られる俳優・玉木宏がブチギレた。玉木は8月14日、自身のインスタを約半年ぶりに更新。海外のパワースポットを思わせる山岳写真とともに掲載されたその内容は、背筋が凍るものだった。
〈Instagramをご覧いただいている皆様へのご報告 いつも応援ありがとうございます。このInstagramのコメント欄に、暴言、誹謗中傷、ストーカー行為を予告するような書き込みが見られる為、今後、コメント欄への書き込みをオフに致します。この様な言動は、私や家族の安全を脅かすもので、容認出来かねます〉
なんと、怒り心頭である。事務所と相談し、法的措置に出ることも匂わせたのだ。
玉木への誹謗中傷を受けて、こんな憶測がファンの間で飛び交った。
「まだ玉木が結婚する前、玉木の舞台挨拶に周りがドン引きするような熱狂的なファンが来ていた。あのファンが玉木の結婚後に闇落ちしたのでは」
現在はコメント欄が閉鎖されており、誹謗中傷コメントの内容はわからない。ちなみに玉木は以前から、子供のプライバシーを守るために年齢や性別も明らかにしない、と表明している。
同日、堀ちえみも公式ブログで誹謗中傷被害を訴えた。事務所スタッフが代筆したという公式ブログによれば、
〈現在ファンの皆様のコメントに対し、「否定的かつ攻撃的なコメントを執拗に送りつけてくる人物がいる」との報告が何件か来ております。同一人物と思われますが、現在当局とも相談の上、対応を行っておりますのでご安心ください〉
Ryuchellが亡くなって1カ月以上が経ったが、いまだ芸能人への誹謗中傷はあとを断たない。というのも、
「日本の場合、玉木さんのように自分や家族の身に危険が及ぶ切迫した事情でもない限り、法的手段を取りにくいからです」(アメリカ在住の日本人弁護士)
誹謗中傷を書き込んだ相手の情報開示手続きは以前より簡素化されたが、
「日本のインターネットサーバーは海外で管理されていることが多く、日本の警察や弁護士に相談しても、対応できないんです。サーバーやSNS運営会社がある米国内の弁護士に依頼するのが一番なのですが、弁護士費用と裁判費用を含めると、どんなに安くても100万円以上かかる。ところが日本の裁判は誹謗中傷の加害者に甘く、初犯なら罰金刑。民事で損害賠償請求しても賠償金は数万円程度で、誹謗中傷犯が収入や資産のない『無敵の人』だと、数万円の賠償金支払いすら踏み倒される。訴えた被害者のみが経済的負担と精神的苦痛を背負うことになります」(前出・米在住の日本人弁護士)
お遊び感覚のフランス観光外遊で批判された自民党の女性議員たちは「誹謗中傷に法的手段をとる」と逆ギレしたが、まるでわかっていない。国会議員や地方議員の仕事は批判の封じ込めではなく「卑劣な誹謗中傷犯に実刑を課す法律改正」と条例制定だからだ。