「世界陸上」が8月19日にハンガリーの首都ブダペストで開幕し、TBS系列で中継されている。1997年からメインキャスターを担当していた織田裕二が降板し、後任は石井大裕アナウンサー。ところがこの視聴率が芳しくないというのだ。TBS関係者が、その原因について語る。
「石井アナの語り口、煽り方が松岡修造ソックリで、制作スタッフは苦笑しきり。熱血漢を全面に出す方向で話していますが、慣れない視聴者を置き去りにして、空回りしているような感じ。アナウンサーなのでタレントのように無理にテンションを上げるのではなく、まずキッチリと情報を伝えてほしいところです」
テーマソングは長らく使用された織田裕二の「All My Treasure」から、星野源の新曲「生命体」に変更。「織田裕二ロス」が広がっており、それが視聴率や盛り上がりにも影響しているというのだが…。
低視聴率に追い討ちをかけるように、トラブルにも見舞われた。初日に行われた女子1500メートル予選では、数少ない注目選手の田中希実が出場したが、天候不良で1時間遅延。放送できなかったのだ。
「コロナ禍の影響で、前回のオレゴン大会が当初の2021年から2022年開催となり、今大会は史上初の2年連続開催。視聴者にとっては既視感が強く、あまり興味をそそられていない、というのも問題かもしれません。陸上はスター選手が少なく、番宣、事前告知の反応がよくありませんでした。いずれにしてもTBSは高い放映権料を支払っているので、このまま低視聴率が続くことになれば、次回の日本大会は中継規模の縮小につながりかねません。新スター発掘が危急の課題です」(前出・TBS関係者)
TBSは気が気ではないだろう。