80年代を代表する伝説的バラエティー番組「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)。その名物コーナーに「ひょうきん懺悔室」があった。
1981年5月にスタートした「ひょうきん族」の裏番組は、ザ・ドリフターズがバラエティー番組史上最高視聴率(1973年4月7日放送の50.5%)を叩き出した「8時だヨ!全員集合」(TBS系)。当初、「ひょうきん族」の視聴率は10%に満たないことが多かった。
ブッチー武者を神様としてに起用した「ひょうきん懺悔室」は、懺悔室に現れた出演者やスタッフのNG行為に、武者が「〇」、もしくは「×」の判定を下すというもの。「×」の際には懺悔する者に大量の水が浴びせられ、爆笑を誘う。
「このコーナー、番組終盤に組み込まれたことが功を奏しました。ライバルの『全員集合』は、ショートコントやゲストの歌を終え、出演者全員で『いい湯だな』を歌唱している真っ最中。『ひょうきん族』にチャンネルをかえる視聴者もいたのです。1984年以降はコンスタントに視聴率20%を記録し、武者の知名度もグンと高まりました」(テレビ関係者)
その武者が8月18日、当時のギャラを明かした。元女子プロレスラー・ブル中野のYouTubeチャンネル〈ぶるちゃんねるBULLCHANNEL〉に出演すると、
「最初、頼まれた時よりはグンと増えましたけど、全体としてはね…。月に4回(収録を)やって、サラリーマンがもらえる額のもっといっちゃいますからね」
この説明に対し、中野が具体的に追及すると、
「当時のサラリーマンが25万円くらいだとして、倍の50万円くらい?」
「…はい」
ちなみに渡辺正行(コント赤信号)は昨年4月、「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ)出演時に、当時の給料明細を見つけて、「ひょうきん族」のギャラ4万5000円を3人で割っていたと明かしている。それだけ武者のコーナーは重要な要素だったのである。
(所ひで/ユーチューブライター)