好きなアイドルやアニメキャラのイベントに行き、あるいはグッズを買って応援する「推し活」。この推し活をめぐって、様々なトラブルが起きている。
アイドルのライブチケット転売で代金を振り込んだにもかかわらず、チケットが送られてこない「チケット詐欺」が最も多いが、
「他にも推し活詐欺はいろいろあります」
と語るのは、都内に住む20代の女性だ。
「私はアニメキャラの推し活をしているのですが、毎月のように地方に遠征しています。理由は、各地で推しのコラボカフェやイベントが開催されるから。場所によって限定グッズがあるので、それを買いに行っているという感じです」
この女性いわく、同じアニメのキャラクターでも、イベントによって買えるグッズは異なる。そのため、会場が遠くて行けない場合は、その会場の近くに住む「推し活仲間」に、グッズの代行購入を頼むこともあるという。
「私は信用できる推し活仲間にしか頼まないのですが、中にはSNSで知り合ったばかりの相手に代行を頼む子もいます。その中で特に多いトラブルは、グッズの代金だけを振り込ませて、そのまま音沙汰がなくなる『代行詐欺』。これが多発しているんです。支払いに使われるのはオンライン決済サービスなので、名前も住所もわからないんですよね」
オンライン決済サービスを利用した詐欺に遭った場合、アカウントから相手の情報開示を要請することができる。この女性がさらに続ける。
「開示請求をしたとしても、その限定グッズが手に入るわけではないので、やりきれないですよね。SNSで推し活仲間を探す時は、その人のアカウントを検索して、信頼できるかどうかを調べることが大切だと思います」
推し活詐欺は今後、さらに増えることだろう。