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右ヒジ靭帯損傷を招いた「大物の大谷翔平にモノ申せる医療スタッフがいなかった」悲劇

 メジャーリーグエンゼルスの大谷翔平が右肘側副靭帯の損傷で、今季の残り試合は登板しないことになり、投手では今季絶望となった。日本時間8月24日のレッズ戦のダブルヘッダー第1試合に先発した大谷だったが、直球の球速やスイーパーの回転数が激減して、今季最短の1回1/3、わずか26球で降板。医師の下で検査、画像診断したところ、靭帯損傷が判明した。今後はセカンドオピニオンを得て、手術するかどうかを決める。

 スイーパーと呼ばれる、肘に負担のかかる変化球の投げすぎと言われているが、原因はもっと深いところにあった。

「今年の大谷は6月から中指の異常や腕の痙攣に襲われましたが、本人の意向を尊重し、ムリして強行出場を続けてきました。エンゼルスには優秀な医療スタッフがいますが、大谷が大物になりすぎたために、誰も物申すことができなくなっていました。大谷に注意したり試合出場を止めたりすることができる人間がいないのです。球団スタッフがアドバイスやコントロールできる選手ではなくなってしまいました。万全ではない状態のまま試合に出続けた代償です。何でもできていた大谷自身が『大ケガはしない』という過信を持ちすぎていたのかもしれません」(スポーツジャーナリスト)

 これで今オフのFAに影響が出ることは、避けられない情勢だ。

「ケガがなければ『10年5億ドル』(日本円で725億円)の超大型契約が見込まれていましたが、手術を受けて来季以降も投げられないとなれば、投手としての評価が極端に落ちることになります。主に打者だけの評価となり、7割くらいの金額で落ち着くことになってしまいそうです」(前出・スポーツジャーナリスト)

 スーパーマンと言われていた大谷だが、ケガには勝つことができなかった。

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