プロ野球・ヤクルト、阪神などで活躍した広澤克実氏が8月29日、「クライマックスシリーズ(CS)をやめるべき」と発言し、野球ファンをア然とさせていた。
広澤氏は同日に行われた「阪神-DeNA」戦を前に、このまま阪神が優勝した場合について、
「これで日本シリーズに広島が出たらどう思います? ずっと前から言ってることですけど。泣くに泣けないでしょ」
として、優勝チームと2位のチームとの間に大きなゲーム差がある場合は「クライマックスシリーズは取りやめるべき」と訴え、これに「何を今さら」とした声が上がったのだ。
スポーツライターが語る。
「そもそも首位と2位に大差があった場合の扱いについては、過去、それもCS制度が始まった当初に何度も議論が繰り広げられており、確かに今さら感は否めません。実際に2位以下のチームが日本シリーズに出場したケースもありましたが、興行的には盛り上がるので、ファンもまさかの事態を受け入れた上でゲームを楽しんでいるのが現状。広澤氏はヤクルトに10年在籍し、その後、巨人に5年、阪神に4年いましましたが、まるで生え抜きの阪神OBのような物言いに、ネット上では『阪神OBの鑑』と揶揄する声まで上がっています」
広澤氏は引退後の2007年に阪神の一軍打撃コーチに就任したが、チーム打率・得点・打点・安打・本塁打がリーグ最下位に低迷し、たった1年で辞任している。阪神にすり寄ることで、「現場復帰を目論んでいるのではないか」という指摘もあるが、本人の意図やいかに。
(ケン高田)