2023年の全世界でのスマートフォン出荷台数が過去10年で最低の水準になる見込みだと、市場調査会社である米International Data Corporation(IDC)のレポートで明らかとなった。
家電ライターが説明する。
「IDCによると、今年のスマホ出荷台数は11億5000万台になる見込みだといい、前年から4.7%減少して過去10年で最低の数字になると予想しています。スマホが売れなくなっているのは、世界的な景気悪化に加え物価高によるスマホ価格の高騰も原因と考えられ、最も市場規模が大きい中国では販売台数が3分の2以下と大幅に縮小しているのです」
世界的なスマホ不振の中、注目が集まるのは9月13日に発表するとみられている「iPhone15」シリーズの売れ行きだ。ただ、実は販売台数が大きく減少しているのはAndorid搭載スマホだけで、iPhoneの出荷台数自体は2023年も1.1%増が予想されている。
結局はいつものように15シリーズがスマホ売上上位を独占ということになるのだろうか。
「『iPhone15』シリーズはUSB-Cの搭載が噂されていますが、それ以外の部分では14シリーズから大きな変更はないとも見られており、売上的には苦戦が予想されています。IoTコンサルティングが実施したアンケート調査によると、『iPhone15シリーズを購入したいとは思わない』と回答した人がなんと85%にのぼったそうです。iPhoneはシリーズを重ねるごとに価格が上がっていますが、性能自体はそこまで大きな変化がないことから、買い替えサイクルもかなり鈍化している。アップルはすでに15シリーズの生産台数をカットしているとの報道もあり、『史上最も売れないiPhone』になる可能性もないとは言い切れません」(前出・家電ライター)
「iPhone15」シリーズの運命やいかに。