iPhoneを使ってみたいけど、月々の料金が心配だという人に朗報だ。アップルオンラインストアにて販売が再開されたSIMフリー版の「iPhone6」にすれば、月額2000円程度で快適なスマホライフを送れてしまうのである!
いかにも魅力的な話だが、「っていうか“SIMフリー”って何?」という人も多いはず。そこでまずSIM(シム)とは何かということを、専門誌で活躍するI系のライターに聞いてみた。
「SIMとはiPhoneなどのスマホに必ず入っている部品のことで、電話番号など通信に必要な情報が収められています。このSIMをスマホ端末に挿すことで、電話として使えるようになる仕組みです。従来は、ドコモのスマホならドコモのSIMだけが使える“SIMロック”状態が普通でした。これに対して“SIMフリー”の端末では、どの会社のSIMを挿しても通信することができます」(IT系ライター)
つまりSIMフリー版のiPhone6を買えば、ドコモのSIMを挿してもソフトバンクのSIMを挿しても、同じようにiPhoneとして使えるのである。なおiPhoneでは、通常のSIMより小さい「nano-SIMカード」を採用しているということは覚えておきたい。
そしてここで注目したいのが、最近話題の「格安SIM」だ。スマホをお得に使えるとして注目されている格安SIMは、iPhoneにも対応しているのである。各社の公式サイトには対応機種が紹介されているので、そこに「iPhone6」が載っていることを確認しよう。
この格安SIM。安い業者だと音声通話もできるタイプで月額1260円なんて激安料金も! 日々のネット閲覧などに不自由しないと思われる5GBタイプだと1970円~2500円程度だ。これに対してドコモだと月5GBのプランが7200円。年間ならなんと6万円ほども得する計算になるのである。これはSIMフリー版を買うしかない!?
ここで気を付けたいのが、iPhone6本体の購入価格。ドコモの場合、64GBモデルを24ヵ月分割で購入した場合の支払総額は1万2960円で済む。月々サポートという割引制度が用意されており、大幅に安くしてくれているというわけだ。
一方でSIMフリー版のiPhone6は9万8800円とかなりお高め。ドコモ版との差額は8万5840円にも及ぶ。これではいくら月額料金が安くても、1年では元が取れない計算だ。ただしドコモの支払総額はあくまで、24ヵ月分割払いでの話。格安SIMも24ヵ月使い続ければ、月額料金の差額は合計12万円になる。つまり2年単位で見れば、やはりSIMフリー版のほうがお得になるのである。
なお格安SIMの場合、通話料金が別途かかる点には注意が必要だ。ドコモならカケホーダイプランがあるので、通話料金はほとんどタダ。もしあなたが自分からがんがん電話を掛けるタイプであれば、ドコモなどで普通に契約したほうが安上がりになる可能性もあるということは覚えておきたい。
一方でスマホは情報端末だと割り切り、電話は受けるだけというタイプであれば、ぜひSIMフリー版+格安SIMの導入も検討してみてはいかがだろうか。