ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性暴力スキャンダルで、大手企業のCMキャスティングに今後、多大な影響が出ることが判明した。
9月2日に共同通信が報道したアンケート調査結果によれば、主要114社に対し、ジャニーズ関連の質問を盛り込んだところ、今後も起用を継続すると明確に答えた企業は、なんとゼロ。「企業イメージが悪くなる」と答えた企業は8社あった。三井不動産などは、現時点での起用予定がないと明言している。大手広告会社幹部が解説する。
「思った以上に今回の問題を深刻に捉えていることが、浮き彫りになりました。CMやイメージキャラクター契約を結んでいても更新せず、ソフトランディングしながら『脱ジャニ』する企業が急増することを意味しています」
9月7日にはジャニーズ事務所が会見を開き、新社長が発表される可能性もあるが、
「そこでの発言や世間の反応を見ながら、どちらに舵を切るか決める企業は多い。『タレントは悪くない、罪はない』との声はあるものの、物価高などで消費者の目が厳しい中で風向きを見誤れば、死活問題になりますから」(前出・大手広告代理店幹部)
テレビ各局は今後もジャニーズ所属タレントの起用を継続するが、いずれ大きな影響を受けることを念頭に入れておいた方がいいだろう。