視聴者がテレビの前にかぶりついた、9月7日のジャニーズ記者会見。その中で失笑を買ったのが、テレビ朝日だった。
「株主も変わらない、社名も変わらないジャニーズ事務所に対し、記者から批判的な質問が続いたのに、会見の途中で入ったCMは『ミュージックステーションにSnow Manが登場』と実に間の抜けた、テレビ朝日のダブルスタンダードを象徴するCMでした。長寿番組『Mステ』もジャニーズ事務所のタレントのために作られたとジャニーズファンが吹聴するほど、テレビ朝日の音楽担当者とジャニーズ事務所はズブズブなんです」(テレビ関係者)
「Mステ」司会のタモリは、ジャニーズ事務所を退所後に地上波から消えた「元SMAP」の草彅剛をNHK「ブラタモリ」のナレーションに起用するなど、ジャニーズ事務所に忖度しない男気を見せてきた。前出のテレビ関係者が言う。
「40年以上出演していた『タモリ倶楽部』が終了した今年春頃から、タモリさんが芸能界を引退するのではないか、という話題が出始めた。『ブラタモリ』には楽しそうに出演していますが、『Mステ』では浮かない表情をしていることが多い。今年78歳になったタモリさんが、生放送の『Mステ』を降板してもおかしくありません。ましてや自宅に招くほど親交の深い草彅への仕打ちに性加害スキャンダル、さらに記者会見で『ジャニーズ事務所が他事務所のアーティストを番組に出すなとテレビ局に圧力をかけた』と問題視された以上、タモリさんが『Mステ』を見限るのは時間の問題でしょう」
テレビ朝日はワイドショーや報道番組ではジャニーズ事務所を批判しながら、音楽番組やドラマ、バラエティー番組ではジャニーズタレントを重用してきた。いつまで二枚舌を続けるつもりなのか。