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大谷翔平二刀流断念の真実(1)右ヒジ損傷は「古傷」とは別の部位

「今シーズンの残り試合、投手として出場することはない」─エンゼルス・ミナシアンGMの発表に大谷ファンはもちろん、メジャー球界にも大きな波紋が広がった。米メディアでは神話上の生物になぞらえ「ユニコーン」の愛称で呼ばれる大谷翔平だが、再び「二刀流復活」の伝説を成就できるのか‥‥

 8月24日(日本時間、以下同)のレッズ戦・ダブルヘッダーの第1試合で緊急降板。右ヒジ内側側副靱帯損傷が発覚し、今シーズンの残り登板を完全キャンセルすることになった大谷翔平(29)だが、バッティングに限ってはその後も好調そのものだ。

 9月1日現在の打撃成績は、本塁打はリーグトップ独走の44本、打点はリーグ2位の95、さらに打率も3割キープ。右ヒジ故障がウソのような活躍ぶりを称えるのは在米スポーツライターだ。

「右ヒジのケガは、左打者である大谷のバッティングにほとんど影響していません。ホームランキングの座は確定的ですが、今後の活躍次第では、3冠王の可能性も残っている。そのため本人も治療に専念せずプレーを続けているわけです」

 実際、降板直後の第2試合にDHで出場すると、右翼2塁打を放ち、塁上で屈託ない笑顔を見せていたのだが‥‥。

 そうは言っても、「古傷」でもある右ヒジの負傷は、投手・大谷にとっては一大事だ。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMの発表によれば、同じ右ヒジであっても、

「18年に損傷したところとは別の部位だ。今後、(手術の可否も含め)セカンドオピニオンを求める」

 とはいえ、ファンとしては「二刀流断念」となれば悲鳴を上げるくらいの事態に違いない。MLBに詳しいスポーツライターの友成那智氏が断言する。

「田中将大(34)らも頼った再生医療の一種・PRP療法をはじめ、靱帯損傷の治療アプローチは何種類かあり、新しい治療法も出てきている。しかし、今までと同じように160キロの豪速球を投げる投手として復活するためには、最終的にはトミー・ジョン手術を受けるしかないのが現状です」

 トミー・ジョン手術とは損傷したヒジの靱帯に、別の部位から正常な腱を移植する手術のことで、2回目以降は同レベルのピッチングができるまで回復できる確率が下がると言われている。しかし、友成氏はこう説明する。

「今のトミー・ジョンの初回成功率は85%くらいで、2回目でも70%くらいあります。10年前には成功率が50%を切っていたことを考えれば、大幅に精度が上がっています。おそらく大谷はシーズン終了後に、即手術に踏み切ることになるでしょう」

 本人の決断にもよるが、しばらく大谷のピッチングは見納めとなってしまうのか‥‥。わずか5年で2度の手術は尋常ではない。何が大谷を追い込んだのか。

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