ついに草なぎ剛も陥落か。テレビ朝日は3月8日に開催した改編説明会において、深夜バラエティ番組の「『ぷっ』すま」が3月末で終了すると発表した。草なぎとユースケ・サンタマリアのダブルMCで20年にわたって続いてきた長寿番組だが、「役目を十分に果たしていただいた」(テレビ朝日編成部長)とのことで、番組改編の対象になった形だ。
この「『ぷっ』すま」終了を巡ってファンからは「結局、ジャニーズ事務所に忖度したのか!?」「ギリギリまで引っ張っておいての発表は草なぎとユースケに対して失礼」などの声が続出し、テレビ朝日に対する憎悪がわき上がっている。その番組終了についてテレビ誌のライターが耳打ちする。
「世間ではやはり、テレ朝がジャニーズ事務所に屈したとの見方が大勢のようです。しかし、テレビ業界では今回の番組終了はむしろ当然との声も少なくありません。というのも『「ぷっ」すま』はおそらく赤字番組だから。むしろ草なぎがSMAPに在籍していた頃には、ジャニーズ事務所との関係性から赤字でも番組を存続させていたと考えるほうが正しいのではないでしょうか」
とはいえ深夜のバラエティ番組が赤字になるものだろうか。確かに、草なぎとユースケのギャラは高いかもしれないが、彼ら自身が番組を楽しんでいることもあり、ギャラ引き下げ交渉も可能に思えるのだが。
「業界目線で見ると『「ぷっ」すま』は深夜バラエティとは思えないぜいたくな作りの番組なんです。ロケではカメラの台数も多いですし、細かいテロップ入れや画面分割といったデジタル編集にも相当こだわっており、ゴールデン帯の番組に比べても遜色のないポストプロダクション(収録後の各種編集作業)には相当なコストがかかっているはず。そのコストを削減することは簡単ですが、そうなると番組の質が一気に下がってしまうのは確実。質を落として無理に延命させるくらいなら、ここで終了させるほうが英断だと言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
しっかりと作られていたこともあり、番組自体のファンも多かった「『ぷっ』すま」。しかし残念ながら、金曜深夜の楽しみが一つ減ってしまうことは、もはや受け入れるしかなさそうだ。
(金田麻有)