森保ジャパンは日本時間で9月12日にトルコ戦(キリンチャレンジカップ)を迎えるが、10日に4-1と快勝した国際親善試合(対ドイツ戦)を、元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のYouTubeチャンネルで採点。いつもの辛口批評とは違って選手を絶賛していた。
「(ドイツは)大変な状態で何をやってもうまくいかない。シンプルなサッカーをするのが一番強いチームだが、今のドイツにはできていない。若い世代もいい選手が出ていない」
と現状で強豪国のイメージからはほど遠いドイツが相手だったものの、日本の戦いぶりがよかったと賞賛し、チーム全体としては8点をつけた(10点満点) 闘莉王。この試合のMVPに挙げたのは、右サイドバックの菅原由勢で、
「安心して見られた。相手の10番(ニャブリ)がいたが何もさせなかった。攻撃面でも貢献したので9.5点。もし1点取っていれば10点。酒井宏樹の代わりが誰になるのか心配していた僕がバカでした。右は菅原でやっていく」
守田英正にも9点をつけ、
「ゲームをコントロールしていた。若い世代の見本になるいいプレー」
と高く評価した。
高評価を獲得する選手が多い中、闘莉王が問題点を指摘したのはゴールキーパーの大迫敬介と左サイドバックの伊藤洋輝。
大迫について闘莉王は、
「自分が監督なら先発させない。最初のパスミスでいつものドイツ代表なら失点してペースを握られていた。流れを持っていかれそうなイージーなミスは修正してほしい」
と評価。ただ、失点の場面はCBに問題があるとし、8点をつけた。
また伊藤には7.5点をつけ、
「俺が不安としているのがGK、FW、左サイドバック。左サイドバックはまだ心配。伊藤は何度か相手選手においていかれる場面があった。立ち上がりは不安だったが、途中から力を入れずに守れるようになり安定した」
と苦言を呈している。
ドイツのホームで4-1の勝利を収めたことに、闘莉王は、
「こんな日がくるとは。すごいですね。うれしいです」
と大喜び。辛口評論家を納得させる試合だったということだろう。トルコ戦でどんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。
(鈴木誠)