ドイツ戦からメンバーを10人代え4-2で快勝したトルコ戦(9月12日)。新たな選手が次々とピッチに立ったが、今後日本代表として定着できるのか。元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のYoutubeチャンネルで新戦力を評価している。
試合前、最も注目を集めたのは代表に初招集された毎熊晟矢(セレッソ大阪)。そのプレーを闘莉王は、
「ちょっと驚いた。非常にいいプレーをしていた。守備の時はボールに対するチャレンジがいい。攻撃のセンスも見せてくれた」
と7点の高評価(10点満点で基準点は6)。プレースタイルについても
「サイドバックを中に入れてボランチの横あたりでプレーさせることが多い。外に張っているだけじゃなく、中でプレーできるサイドバックが現れている」
と「偽サイドバック」の役割を果たしていることも評価した。
同じくA代表デビューを果たしたセンターバックの町田浩樹(サン・ジロワーズ)については、
「ビルドアップもスムーズ。デビュー戦で難しいけれど、ラインコントロールもよくやっていた。ただ高さを活かしきれないところがあった。背が高いのに競り合いに負けている。もう少し強くいく必要がある。第3のCBとして考えられるけど、あと2回ぐらい見てみたい」
今の日本代表のレベルからすると物足りなさがあるとして、5.5点と辛めの評価となった。
初スタメンとなった伊藤敦樹(浦和レッズ)は、豪快なミドルシュートで代表初ゴールを決めたが、
「立ち上がりのできはよかった。あの得点で面白い選手が出てきたなと思ったが、ガソリン切れが早かった。思い切りのよさがいい。パワフルでボールを保持できるのもいい。激戦の中盤で生き残っていけるかはこれから」
として7点をつけた。
毎熊に代わり後半から右サイドで出場した橋岡大樹(シント=トロイデン)には、
「右サイドの3人の中で一番出遅れている」
と厳しい評価で6点。
闘莉王が高く評価した毎熊。今後の活躍が楽しみだ。
(鈴木誠)