サッカー日本代表のボランチとして64試合に出場した福西崇史氏が、日本対チュニジア戦の評価を自身のYouTubeチャンネルで行った。
全体としては、
「カナダ戦からスタメンを7人変えた。誰が出ても森保一監督のサッカーができている。前からのプレスとボランチの囲い込みがうまくできていたので相手のシュートを1本に抑えることができた」
「弱い相手ではないが盤石の試合運び」
と評価。日本は強くなったと話した。選手個人ではゴールキーパーの鈴木彩艶について、
「仕事が少なかったのでこれからも見ていきたい。安定したプレーができ高さ、迫力がある」
今回の2連戦で代表復帰した中山雄太に関しては、
「しっかり戦えるというところが見せられたのではないか。町田の左サイドの起用もあり、右の毎熊晟矢も成長してきてDFラインは成長した」
また、ボランチの守田英正と遠藤航についてはこう評価している。
「盤石。守田はディフェンダーとの関係を考えてバランスを取っていたが、途中で高い位置を取るようになり、旗手怜央との距離感がよくなると旗手が活きた。前線の守備のバランスを整えていた。2人の関係はよかった」
日本代表のウィークポイントとされるFWは、前半は古橋亨梧、後半は上田綺世が起用された。福西氏もワントップに誰を使うのか今後気になるポイントだという。
「上田は高さがあり、ポストプレーもできる。難しい角度からシュートを打ってポストにあてた。高さのある選手がトップにいると後ろはやりやすい。上田のほうが少し抜けている」
11月からW杯アジア2次予選が始まるが、アジアの国は日本を相手に引いて守ることが多い。5バックで守備的なチュニジアとの試合はいい練習になったと福西氏。森保監督がどんな選手を選ぶのか、引いて守る相手をどう崩すのか楽しみだという。
(鈴木誠)