「和真はそこそこサードをできますが、本当の意味での守備範囲という部分からするならば、やや不安はある」
こう語ったのは、巨人の原辰徳監督である。衰えが見えた坂本勇人をサードに転向させ、ショートにはルーキーの門脇誠を据える。そして押し出されるようにファーストに「異動」したのが、主砲・岡本和真だった。
岡崎郁氏のYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁公式チャンネル】〉に9月10日に登場した原監督は、冒頭の弁に続いて、次のようにも語っている。
「秋広(優人)がしっかりさえすれば、ファーストにもっていきたいんですよね。で、和真はレフトにもっていきたい。和真のレフトは、秋広の外野よりはるかにレベルは上ですね」
もっとも、秋広のスタミナ面がもうワンランク上がらなければレギュラー定着は難しく、岡本をファーストに起用した方が守備力で勝るとした。
三塁手としてベストナイン1回(2020年)、ゴールデングラブ賞は2回(2021、22年)という岡本だが、現役時代の原監督は同じく三塁手としてベストナイン3回(1983、87、88年)、ゴールデングラブ賞2回(1987、88年)。外野手にコンバートになってからも、ベストナインには2回(1990、91年)も選出されており、複数部門に跨ってのトータル5回の受賞は、谷沢健一氏と並ぶセ・リーグ最多タイ記録だ。
そんな原監督は、守備についてこんな発言も。
「守備力というのはね、ある程度、計算ができないとね。『えーっ』みたいなプレーがね、時に海を渡って日本に戦いに来てくれた人でも『えーっ』みたいなプレーが出てしまうとね…」
今季、巨人に加入したルイス・ブリンソンの拙守を指してのことなのだろう。さて、岡本がレフトに収まるのはいつなのか。
(所ひで/ユーチューブライター)