18年ぶりのリーグ優勝に導いた阪神の岡田彰布監督について、球団の杉山健博オーナーは「頑張って頂くのが当たり前じゃないか」と来季の続投を示唆した。
続投をめぐっては今年8月下旬に「週刊文春」で今シーズン限りでの勇退、来シーズンから編成トップのGM職就任プランが急浮上していることが報じられた。この時、杉山オーナーは「聞いていない」などと、火消しに奔走している。球団関係者が言う。
「現場の事情を知らないメディアも多く、この報道当時はかなりざわついたといいます。進退関連の質問は、一歩間違えれば逆鱗に触れかねない。タイミングを見計らい、ビクビクしながら担当メディアが岡田監督に直接聞いたら『来年もやるわ』と返事して、胸を撫で下ろしました。が、同時期に岡田監督が真剣に勇退を熟考していたことが9月15日、一部スポーツ紙のベテラン記者コラムで明らかになった。早ければ来年オフには本当に勇退してしまうのではないか、という見方が広がっています」
球団親会社の阪急阪神ホールディングス幹部から、優勝と次の指導者育成を託された岡田監督はまだ、現場トップとして残された宿題をこなすことになる。