日本ハムファイターズは9月27日に北海道北広島市のエスコンフィールドで会見を行い、新庄剛志監督の続投を発表した。新庄監督は、
「この世界は結果が全て。来年で3年目で、来年も今年のような成績であればユニホームを脱ぐという覚悟。死ぬ気で戦っていきたい。このままじゃ終わらない、奇跡を起こす人間だということを見せつけたい」
あくまで自身の底力を信じているようだったが、会見を見たスポーツライターは手厳しい。
「いかにも新庄監督らしいですね。采配を見ても、自分がヒーローになって目立たないと気が済まないといった、不可解なタクトがチラホラ。滅私、奉仕の精神でチームに尽くすというよりは、自分の価値を高めるために監督をやっているという感じが見受けられます。潜在能力の高い選手は多いですが、もっと細かい野球を追求しなければ、勝ちには結びつきませんね」
監督1年目の2022年は選手を見極めるため「優勝は目指さない」と宣言。59勝81敗3分で最下位に終わった。2年目の今年は「日本一しか目指さない」と高らかに誓ったものの、会見の時点で58勝78敗1分と、ほぼ1年目と同じ成績に沈んでいる。
「来年はさらに難しい戦いを強いられることになりそうです。FA移籍が濃厚な左のエース加藤貴之と、メジャーリーグ挑戦がウワサされる右のエース上沢直之がW流出する可能性が高まっているので…」(前出・スポーツライター)
もし就任から3年連続最下位となれば、新庄監督は自らの言葉に責任を持って退場しなければならない。2024年はまさに背水のシーズンとなる。
(田中実)