自転車駐輪場に置いていた自転車を持ち上げると、駐車場外に投げる男性。精算を済ませるとゲートが開く駐車券式で、自転車の自動ロック機能はついていない。
これは熊本県熊本市内の駐輪場での様子を撮影した動画だ。男性の行為は料金を踏み倒すためのものと思われる。駐輪場の管理会社は、
「お客さんの善意で今の価格を維持しているので、料金はしっかり支払ってほしい」
とコメント。警察に被害を相談したという。
これが報じられたのは9月26日の「めざましテレビ」(フジテレビ系)でのことだが、こうした駐輪場の料金の踏み倒し行為について「実はかなり多い」と語るのは、大阪のパチンコ店従業員だ。
「店が駅構内にあるので、お客さんには構内に併設している駐輪場を利用してもらっています。車輪を枠にはめると自動的にロックがかかる仕組みで、料金は1時間まで無料。2時間以降は料金がかかります。ところが駐輪してパチンコを1時間打った後、自転車を出して再び駐車する、という人が結構いるんです。一度出してまた入れれば、何時間置いてもタダになりますからね」
また、他にはこんな方法で駐車料金を払わない者もいた。パチンコ店員が続ける。
「自転車を入れる枠の中にギリギリはまらないところに停めて、長時間無料で利用しようとする人もいます。枠にしっかりとはめないと駐輪していないとみなされて、料金は上がりません。我々も見かけたら注意するようにはしているのですが、トラブルになることもあるので、あまり強く言えないんですよね」
駐輪料金を踏み倒す悪質な利用客。どうにか対処法はないものか。
(京野歩夢)