「タパレスは、この4人の中ではやりにくいかもしれませんね。『井上チャンピオンの欠点を見抜いている』と言ってますよ。恐いですね」
そう言って警戒感を強めたのは、ボクシング元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏である。自身のYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉で9月28日、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥と12月に統一戦が予定されている、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)について語ったのだ。
「この4人」とは、井上がこの先、スーパーバンタム級で戦うべき面々だという。タパレスのほか、元3階級制覇王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)、元2階級制覇王者の悪童ルイス・ネリ(メキシコ)、前2団体統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)だ。
タパレスの戦績は、40戦37勝(19KO)3敗。去る4月8日にアフダマリエフと対戦し、2-1の判定勝ちを収めた。アフダマリエフに唯一の黒星をつけるとともに、2階級制覇を成し遂げている。そのタパレスが「井上の欠点を見抜いた」と豪語しているのだから油断ならないのだが、渡嘉敷氏が言うには、
「恐いですけど『欠点見抜いてる』っていうのは大概ウソですからね。見抜けたとしても、私らも見抜いてるところあるけども(井上の動きは)速すぎて、スキルが凄すぎて、打てないんですよね。それくらい強いんですよね」
そして7ラウンド以内の、井上のKO勝利を予想したのだった。「タパレスの分析力VS井上の高速スキル」の激突は、はたして渡嘉敷氏の予想通りの結果となるか否か。
(所ひで/ユーチューブライター)